なんで、私が糖尿に!?
今回は妊娠糖尿病について書きます。
●妊娠糖尿病と診断されて
妊娠糖尿病とは、というのは日本産科婦人科学会など確かなところが情報発信しているのでそちらをご参考ください
日本産科婦人科学会HP(http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=3)
めちゃくちゃ端折ると、妊娠中に胎盤の影響で食後の血糖値が高いままになってしまうことです。
次の人はリスクが高いそうです。
・肥満
・35歳以上の妊娠
・家族に糖尿の人がいる(遺伝)
一方、私は28歳、BMI18.5、体脂肪率22%。妊娠初期の血糖値も正常値。
妊娠糖尿病というものがあることは知ってたけど、自分は大丈夫だと思っていました。
(初産だったので、リスクが高い人の例としてある他の因子は無視します)
ところが、中期の糖負荷検査で妊娠糖尿病と診断されました。
試験用の甘い液体を飲んで待機している間に強い眠気に襲われ、血糖値スパイクか?と何となく嫌な予感はしていたけど、やっぱり診断がついた時はショックでした。
結果は1時間後値140くらい、2時間後値190くらい。2時間後値は完全にアウトでした。
●まずは食事療法
妊婦が激しい運動するのも、それはそれで危険なので先ずは食事や生活習慣の見直しで血糖値がコントロールできないかやってみることになりました。
産院からはとにかく血糖値を下げるようにと言われたものの、元から揚げ物やケーキ、ラーメンなどは食べず、仕事柄平日は間食なし。
朝ごはんは多めに食べるけれど、夜ご飯はお米抜き。
体重の増加ペースも低調で、食事量はむしろ少ないくらい。
妊娠初期に食事記録を出した時は「20代にしてはまともな食生活をしている」と褒められ?たくらいなのに、。
産院から指導された
・野菜から食べ、よく噛む
・食後に動くこと
・白米→玄米にしてみます?(疑問形だった。笑)
これらを取り入れて基準値120のギリギリを彷徨う感じ。そして食後に運動が難しい朝ごはんの後の血糖値は下がらない。
調べてみると次のような論文や情報が出てきました(引用元不掲載)
・一般的には朝食後は血糖値は下がりやすい
・食前に低血糖だと食後に上がりやすい
・運動後1時間ほど経つと血糖値が再び上がってくる
そして、やせ型で妊娠糖尿病になった人の研究が少ない。
産院の先生には
「なんでこんなに高いんだ」
「どんな食生活をしているんだ」
と言われ、余計つらかった。
分割食を試みたり、白米から玄米にしたり、朝食前の血糖値を測定してみたり、と自分なりに試行錯誤してダメなことに既にがっかりしているのに追い討ちのようでした。
(なお、GI値が低くても人によって血糖値への響き方は変わるので効果には個人差があるようです。引用元不掲載)
血糖値が高いと胎児に奇形などのリスクがあり、かと言って妊娠期の低栄養によって小さく生まれると将来生活習慣病になりやすくなるともいわれていて、もう、どうすりゃええねん!という気持ちでした。
●総合病院への転院
最初の産院では産まれた赤ちゃんのフォローができないからと小児科と代謝内科のある総合病院を紹介されて転院。
(実際は突き放すような、あなたはリスクが高いから他をあたってくれ的な対応でカチンときました。あと分娩予約金の払い戻し方とか、コロナで一回も開催されなかったプレママ教室代とか重なって悪い印象が残っている)
転院先では先ず1日5回食の分割食を勧められ、これで何とかコントロールができるように。
それでも妊娠後期に入る頃に夕食後は測定時間ギリギリまで散歩しないと下がらなくなりました。
●ついにインスリン導入
産休に入った34週頃、妊娠後期でずっと歩くのはしんどいでしょう、とインスリン導入。
効果テキ面。
これまでの苦労は何だったんだと思うくらい、ちゃんと血糖値が下がる。
太腿かお腹に打つので、職場で注射するのは難しかっただろうと思います。産休に入ってからは即導入すれば良かった。
また、外食も「いつ、どこで」注射すればよいのかが難しいため諦めましたが、インスリンを導入する前も外で一人前を食べると血糖値爆上がりになるので我慢していたので外食へのハードルも変わらない。
唯一の副作用?は体重が増えたこと。
〜34週で+3.6kgくらいだったのが
〜40週で+3.6kg+3.4kg=7kgに。
34週頃から浮腫が酷くなっていたので全部が脂肪ではないと信じたいのですが、運動量もそこまで変わらない中メキメキ体重が増えていきびっくり。
インスリンには余った糖を脂肪に変えるはたらきもあるので、その影響かなと考えています。
●出産と胎児への影響
高血糖は巨大児になる、と言われていましたが私と娘の場合にはそうでもありませんでした。
40週のエコーでは推定2900gくらい、40週6日で生まれてみたら3300gでした。
最後の6日で増えすぎ。。
平均よりやや重めではありますが自然分娩で産まれてくれました。
娘への一番大きな影響は低血糖でした。
胎内では胎盤を通して過剰に?与えられていた糖が、産まれたことで突然その供給が途絶えることに。胎内環境に応じた量のインスリンを出し続けていた娘は勢い余って低血糖に陥りました。
産まれたばかりで即ブドウ糖の点滴につながれ申し訳ない気持ちになりました。
そして低血糖の恐怖が残ったのか、お腹が空いた時の泣き方が凄まじい子に。。
お腹が空いたと気づいた途端、この世の終わりかのように全身全霊で泣き叫ぶ。
新生児室に預けていても母の病室まで余裕で声が聞こえてくる。(娘のカルテには「泣きが強い」と書かれていたそうです)
●その後
幸いブドウ糖の点滴は1日で済み、先天性代謝疾患など他の影響は特に起こりませんでした。
また、生後1,2ヶ月あたりから声量も段々落ち着いてきて3ヶ月を目前にした今では赤ちゃんらしい可愛い声に。笑
私の方は産後6週過ぎにもう一度糖負荷検査を行い、問題がないことを確認。
同時に自分のインスリンがどれくらい出せているかの検査もしてもらいました。
私の場合、インスリンの効きは悪くなく分泌量も正常値の範囲内だけれど少なめとのこと。
また妊娠した場合も十中八九、妊娠糖尿病になるようです。
娘にも遺伝している可能性があるので、親子ともども太らないように気をつけねば、。